圧縮機主要部品(ロッドパッキン・ロッドシーリング)

ロッドパッキン

■ ロッドパッキンは、3片と6片に分割されたものをガータスプリングで締め付けた組み合わせ式特殊カーボン製または充填材入りフッ素樹脂(PTFE)製です。リングと同様、材質は最適なものを選定します。

■ グランドホルダは、シリンダ内圧力をパイロット圧としてパッキン背面に導く構造ですから、セルフシーリング効果が大きく、ガス洩れは殆どありません。

ロッドシーリング

タイプ1(シングルディスタンスピース)
不活性ガス、空気に適します。

シリンダとクランク室の間にディスタンスピース1室を備えています。
シリンダからのガスがロッド部で洩れないよう、圧力パッキンでシールします。
クランク室からのピストンロッドに付着するオイルはオイルシールでかきおとし、さらに防油板を設けシリンダへの油の混入を防ぎます。

タイプ2(ダブルディスタンスピース)
可燃性ガス、毒性ガスに適します。

シリンダとクランク室の間にディスタンスピース2室を備えています。
シリンダからのガスがロッド部で洩れないよう、圧力パッキンでシールします。
更に両ディスタンスピース間にも中間パッキンを設け、圧力パッキンから洩れる僅かなガスを2重でシールする構造です。
シリンダ側ディスタンスピース内に洩れた僅かなガスは大気へベントします。
クランク室からのピストンロッドに付着するオイルはオイルシールでかきおとし、さらに防油板を設けシリンダへの油の混入を防ぎます。更にクランク室側ディスタンスピースはN2等の不活性ガスでパージし、シリンダとクランク室を完全に分離するとともに、作業環境の安全性を保ちます。
圧縮ガスの組成変化を極度にきらう純度の高いガスを扱う場合、不活性ガスの変わりに圧縮ガスを同じガスを用いてシリンダ側ディスタンスピースをパージすることも可能です。

タイプ3(ダブルディスタンスピース)

タイプ2に圧力パッキンから洩れるガスを、プロセスへ戻す機構を加えた構造です。僅かな洩れガスも無駄にしません。

タイプ4(ダブルディスタンスピース)

タイプ2と同じ考え方ですが、洩れガスを処理する設備(フレアスタック、スクラバー等)の背圧が高い場合、圧力パッキンと中間パッキンを一体にして耐圧ケース内に収納し、両パッキンの中間から直接洩れガスをディスタンスピース外にベントする構造です。
中間のパーティションを取り外した一体型ディスタンスピースはN2等の不活性ガスでパージします。

タイプ5(ダブルディスタンスピース)

タイプ2と同様にダブルディスタンスピースの構造をとりますが、圧力パッキンにくさび型パッキンを付加し、中間パッキンにもくさび型パッキンを使用し、N2等の緩衝ガスの圧力を利用して、よりシール性能を高める構造です。
圧力パッキンから洩れる僅かなガスは緩衝ガスとともディスタンスピース外にベントします。
両ディスタンスピース内に洩れた緩衝ガスは大気へベントします。