KAJIの力、地球のために。
加地テックは1905年(明治38年)繊維機械メーカーとして大阪で産声をあげ、今年で117年を数える“ものづくり”の会社です。現在は空気・各種ガスの高圧・超高圧圧縮機を主力製品とし、さまざまな用途に使用される圧縮機を世界に供給し続けており、これまでにCNG(圧縮天然ガス)自動車用圧縮機、PETボトル成形用圧縮機、そして水素ステーション向けFCV(燃料電池車)用圧縮機を開発するなど、その高い技術力は各業界や研究機関など幅広い分野のお客さまから評価をいただいています。
カーボンニュートラルの実現に向け、次世代のエネルギーとしてCO₂フリーの燃料である水素が注目されているなか、当社は2004年に世界で初めて水素ガスを1100気圧まで昇圧可能にした空冷オイルレス圧縮機を開発し、その後2014年にFCV用水素ステーション向け超高圧圧縮機HyKom340を商品化、2021年11月時点で累計51か所の水素ステーションに納入し順調に稼働しており、水素ステーション用圧縮機メーカーとして国内トップを走っています。
さらに当社は水素社会実現に向けて、①水素ステーション用圧縮機のさらなるコストダウン・コンパクト化・低ランニングコスト化に向けた次期モデルの商品化・市場投入、②バス・トラックなどの大型車両のFCV化に向けた水素ステーション用圧縮機の大型化開発、③水素製造設備を含む水素サプライチェーン用の水素圧縮機の大型化開発を進めています。
今後カーボンニュートラル社会の実現に向けて、アンモニア・合成燃料(e-fuel)の船舶・航空機などへの利活用、有機ハイドライド法を利用した水素輸送、CO₂の分離・回収・貯留などの開発・実用化が目指されているなか、当社の高圧圧縮技術はこれらの開発・実用化にも活かせるものと考えています。開発を進めているお客さまのご要望に応え、開発・実用化に積極的にご協力することでカーボンニュートラル社会の実現に貢献してまいります。
私たちは、私たちの企業活動が、地球環境の保全も含め社会に貢献していることを誇りに持ち、透明性の高い経営を進め、安定した業績を維持しながら、しかし決して同じところにとどまることなく、時代の最先端に挑んでまいります。
- 代表取締役社長
- 鈴木 博士