答えは自分で探す。
私は設計部開発課に所属し、圧縮機本体の詳細設計を担当しています。お客さまが求める吐出量や圧力に対して、実際に部品を組み合わせたときにその能力が出るか性能検討をし、それを図面に落とし込んでいきます。今までになかった形状や構造の新作部品であれば、製作や組み立てが可能か、強度は満足しているかなど他の課のスペシャリストと相談しながら設計を進めます。
海外のお客さまの設計を担当したときは、英語で書かれたコメントの意図を理解することに苦労しました。また、仕様書には満たすべき条件だけが書かれており、設計の具体的な指示はありません。どうすればクリアできるのか、答えを自分で探さなければいけなかったことは大変でしたが印象深い案件でした。

この距離感がちょうどいい。
前職は自動車の燃料系部品の設計を担当していました。同じものづくりではありますが、自動車は業務が細分化されているため、同じ設計部でも働く場所が離れていたり、やりたいことがあっても誰に尋ねればいいかわからないなどの苦労がありました。
私にとって加地テックは距離感がちょうどいいと感じています。同じ敷地内で設計から製造までを行っているので、一枚の図面を見て顔を突き合わせて話し合うことができます。普段の設計業務はモニターや図面上で行っているため、実際の大きさを把握しづらいことがありますが、社内の工場に足を運べばリアルにものの大きさを実感することもできます。組立も自社内で行っているので、現場に聞けば組立にどんな工具を使っているのかまですぐに知ることができ、必要なスペースを最小限にするなど、より攻めた設計につながっています。

そして自分のために。
後進の育成に取り組んでいます。
転職のときは自分のやりたいことと共に、社内の人間関係を重視しました。採用過程で人事担当の方の優しさや、設計部長のユーモアある人柄に触れ、この会社はちゃんと信頼関係を築いていける職場だと感じました。業務の中でも設計に悩んだ時は上長に相談し、意見をもらうなど助けられてきました。
私が育てていただいたように、現在は私が後輩の教育に取り組んでいます。部署の生産性の向上はもちろんですが、私の今後の目標である、新しい技術や新要素を取り入れた開発案件に携わることに向かうためには、まず現在のお客さまとの仕事を後輩が一人前にできるように育てなければいけません。はじめての経験であり、どのように教えたらいいのか戸惑いながらも日々手探りで取り組んでいます。
