平素は、加地テックの事業運営に対しご理解とご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
新型コロナウイルス感染症による厳しい状況が緩和され、経済活動は緩やかな回復基調に向かいつつありますが、世界的な資機材の高騰やウクライナ情勢など、当社を取り巻くビジネス環境は依然として不透明な状況が続いています。一方で地球規模での気候変動や自然災害などに起因し、カーボンニュートラル社会を目指す動きは世界的に加速しており、新たなビジネスチャンスが生まれつつあります。
このような外部環境の中、当社が継続的に成長するための長期経営計画として、「KAJI 2030VISION」を2022年に策定・公表しました。その中で2030年のありたい姿を、「超高圧技術でカーボンニュートラル社会の実現に貢献するモノづくりとソリューションサービス企業」と定義しました。またビジョン実現のためのファーストステップとして、2023年度から2025年度までの中期経営計画「23中計」を策定し、2030年のありたい姿の実現に向けた具体的な戦略とアクションプランを取りまとめました。
2023年５月現在、水素ステーション用圧縮機において、私たち加地テックは累計52カ所の水素ステーションへの納入実績を有する国内トップランナーです。その事業展開の中で蓄積された超高圧技術などのノウハウを活かし、今後は大型FCV（燃料電池自動車）用、水素サプライチェーン向け、グリーンアンモニア合成用、CCUS（CO2の分離・回収・貯留・利用技術）用といった新製品のタイムリーな市場投入を進めていきます。さらにそれらの製品を核として周辺サービスへビジネスモデルを広げることで、お客様のニーズに応え、カーボンニュートラル社会の実現に貢献する企業を目指します。
持続可能な社会の実現とさらなる企業価値の向上に向け、社員一丸となって真摯に取り組んでまいる所存ですので、株主・投資家の皆様におかれましては、今後とも当社へのご理解とご支援を引き続き賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。
- 代表取締役社長兼ＣＥＯ
- 松岡 克憲
